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2007年8月 4日 (土)

たとえば昨日・・・(あるいは私の差別発言について)

金曜日、いつものように早起きをしたが、この日は<早朝お仕事>をせず。実はその前の晩、千葉県障害者就労事業振興センターのOさんhttp://jusan-kassei.de-blog.jp/inosisinohana/

に「体を大事にしなさい!」とこっぴどく怒られたので、何となくセーブがかかった。

朝はまずA作業所(地域活動支援センター)の送迎から始まります。

まずヨーイチ君の迎え。夏休み、ヨーイチ一家は秋田に行くと。ヨーイチもご機嫌。あれ?でもその日みんなと富士山に登る予定じゃなかったっけ?まあいいや。

次はタカ。タカを迎えに行くと、タカのママがこういってきました。

「ネコ見つかったから、安心してって塚ちゃんに言っておいて?」…(ネコが見つかったって何のことだろう?)

実はタカの家のネコを、ビラ男君(注:塚ちゃんと呼ぶケースもあるようです)が数日前、送迎の時にマンションから逃がしてしまったとのことでした。「あの人懐っこいタカの家のネコが逃げた?」…10年生きている去勢手術済みの男性ネコ。私が行く時はおよそ逃げ出すネコには思えません。

ビラ男君は、ネコを逃がしたことを気にして、その後も「ネコ見つかりましたか?」と聞いてきたりしていたようです。

タカのママがいいました。「あのネコ、人を見るの。人を見て勝負に出るときがあるの。塚ちゃんはあのネコになめられちゃったの。隙があるってバレちゃったの。」(人を見ているのはママのほうでしょう?)

ネコにまで「隙がある」と思われたか、ビラ男よ…。でもネコを逃がして、私に報告もしないで、そして何かあったらどうするつもりだったのか!?きっと不安で夜も眠れなかったのだろう。

読者のみなさん、どうかビラ男君に「ネコ見つかったよ」ということと、「ちゃんと報告しなきゃダメだよ」ということを優しく伝えていただけませんか?

<ここでちょっとコマーシャル>

http://kanpasu2004.cocolog-nifty.com/blog/2006/11/post_75fd.html
ビラ男の一生

http://kanpasu2004.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_2f3f.html
続・ビラ男の一生

http://kanpasu2004.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_7763.html
ビラ男よ!

http://kanpasu2004.cocolog-nifty.com/blog/2007/03/post_0022.html
ビラ男の正体を暴く!

さて、タカの送迎が終わり、タケシ君宅へ。タケシ君ママが「昨夜はごめんなさいね。タケシがどうしても友野さんに電話しろって騒ぎ出して、暴れて手がつけられないから電話しちゃった。」

理由は分かりませんが、私とタケシママが電話をしているところを見て、彼は落ち着いて静かに寝たようです。「電話ならいつでも構いませんよ。手がつけられない時は、飛んできますから。」と私。ただし私が酔っ払う時間の前に呼び出してよ!

送迎が終わり、A作業所の朝礼が終わり、私はB作業所に向かいます。この日は一日B作業所の仕事、牛乳配達を私がユータ君・コージ君とやります。

その日の牛乳配達は大急ぎでした。それは午後C作業所(就労継続支援事業)の利用希望者の面接をすることになっていたからです。牛乳配達途中に、面接の現場に行き、その後また配達に戻りました。

配達後、時計を見るとA作業所のカタログ配布の仕事が大詰めの時間。この暑い日に一日頑張って配っているんだろうなあ…。八千代市に私が飛んでいくと、イタルさんとクニちゃんがタオルで汗をふきながら走って配っていました。私の車を見るなり「迎えに来た」と車に乗り込もうとしましたが、ちょっと曇った表情も見せます。長い付き合いなので、その表情の理由も分かります。

「あと少しでコース終わるんだよね。最後までやってもいいよ。」と私が声をかけると、二人はニコッとします。そして私もその仕事についていきます。飛ぶように配っていきます。

私のスケジュールの都合などで、途中で仕事を切り上げてもらうこともないことはありません。そんな時この二人はいつも不満そうです。自分で決めたコースを回りきらないときはスッキリしないのでしょう。その気持ちはよく分かります。この日はB作業所のユータ君とコージ君が頑張ってくれたので私に時間的余裕がありました。最後はご機嫌で車に乗り込みました。車の室温が一気に上がりました。

この仕事が終わった後、私はクニちゃんを送りながら、ついでにD作業所に行って、パソコンの修理です。インターネットが立ち上がらない状態が長く続いていたようなので、その修理に行きました。A、B、C、Dと4つの作業所を一日で回って、同じ法人のグループなのに個性がそれぞれ違うなあ、と思いながら、なんとか修理が完了。からまった毛糸の束を解くような作業でした。その作業所の職員に「修理は終わったけど、私の時給は高いよ~」と話すと、「ねえねえ、このプリンター買おうと思うんだけどどう?」と話を切り替えられ、私もそこでいろいろアドバイスをしてしまい、「時給」の話は消えてしまいました。

その後、Eホーム(生活ホーム)に所用で立ち寄ると、Mさんが外でポツンと立っています。普段なら怖くてあまり近づかないはずの私にいろいろ話しかけてきます。「今日はイライラしてどうしようもない。今Eホームの中に入ったら私、誰か殴っちゃうかもしれないから、みんなが寝るまでこうやって外にいる。自転車で電気屋さんまで走ってきたけど、今日はそれでもぜんぜんダメ。危険だからみんなに近づかない方がいい。」

「分かった。よ~し、俺を殴ってみろ。」…好きに殴らせました。ぜんぜんパンチがなっていない。しばらくパンチの指導。そして「殴りたい時に殴っていいのはA作業所の職員3人だけだ。」と話す。そしてそれから話を聞く。

イライラの原因は実に小さなこと。「とまりぎソフトボールクラブ」と交流の深い(深く付き合ってくれている)ある町会の夏祭りに「ソフトボールクラブ」が販売員として参加します。E作業所で作ったカレーやC作業所で作ったパウンドケーキなどを販売します。その送迎からMさんが外れ、自力で現地集合になったことに対して、「自分だけいつもノケモノになっている」と感じ、爆発していたのでした。

「よし、今からA作業所に一緒に行こう」とMさんに呼びかけました。A作業所に行くと掃除男とビラ男がそれぞれ仕事をしていました。男3人で小娘を囲み、いろいろ話をします。「ノケモノになっている」と感じたときに常に抑えきれない怒りを感じてしまう根拠について。幼少時代からの辛かった記憶などをいろいろ話してくれました。双子の姉妹。「なんで向こうが健常者で、私が障害者なの?」「なんで私だけがいつも…。」…周りのちょっとした言葉でずいぶん傷ついてきたことはよく分かりました。

続けて彼女はこういいました。「でも私、よく『あなたどこに障害があるの?』と言われる。この前、駅でも言われた。でも手帳を持っている。手帳を持ったときはショックだった。でもまだ自分のどこが障害者なのかは分からない。教えてくださいよ!」

「自分ではどう思っているの?」私が聞くと「漢字とか計算とかは少し苦手だけど、その程度」と。

「漢字や計算は大した問題じゃないんだよ。さっきだって、ビラ男君が小銭2万円かぞえられなかったでしょ?そこだけとったらあなたと変わらないでしょ?」と私。(ビラ男よ…。)うなづくMさん。

「今、目の前にいる私・掃除男・ビラ男の3人とあなたの決定的な違いはなんだと思う? やっぱりあなたは障害者なんだよ。」

  *ここで私の「差別発言」が飛び出した。

「我々3人は、見えないところで仲間に意地悪したり暴力振るったり、仕事のビラをまとめて溝に捨てたり、言葉のない仲間の食事を食べてしまったり、お金を取ってしまったり、そんなことはしないんだよ。そこが我々とあなたの一番大きな違いなんだよ。そしてそれがあなたの障害なんだよ。」

「我々は、そんなことをしたらどうなるかを考える力がある。相手のことを思う力もある。自分はこうありたいという気持ちも強い。だからしないし、だからできないんだよ。」「あなたはそれが平気でできてしまう。普段はいけないことと分かっているつもりだと思うけど、その瞬間に考える力がないってことでしょ?大きな違いがあるとすればそこなんじゃないの? だからあなたはやっぱり障害者なんだよ。」

「今度、弱い人に暴力を振るいたくなったり、言葉のない人から食べ物やお金を取りたくなったら『これが私の障害』と思うといいよ。」

「あなたの双子の妹は小さい時からいつも友達がたくさんいて、あなたはいつも教室の隅で一人でいたという。そしてそれが『障害』のせいだという。でも単に漢字が苦手・計算が苦手というだけで、友達ができなかったりするもんじゃない。(漢字が苦手な掃除男も、計算が苦手なビラ男もちゃんと友達はいた。)あなたが学校で後輩をぶん殴ったりクラスメートに意地悪をしていたから友達ができなかったんでしょ? そういうのが実は『障害』だったんだよ。」

「人から物を盗んだり、意地悪したりしている時、『これが私の障害で、これがいつも一人ぼっちだった理由だ』と思いながらやるといい。そう思えば、できなくなるでしょ。」

Mさんは「イライラが消えた。ホームに帰りたい」といって帰っていった。帰り際、「でも殴りたくなったらA作業所に行って3人の誰かを殴っていいんだよね」という。「うん。でも今度は掃除男かビラ男にするといいよ。」(さっきはちょっと痛かったんだぞ。)

Mさんを帰して、私は「とまりぎジョギングクラブ」の活動報告書。「とまりぎジョギングクラブ」は、県内のいろいろな市民マラソン大会に参加し、「障害者チーム」としてはある意味有名にもなりつつある。このチームは市民大会で上位にランクインされるほどの強いチームではない(YACAチャリティーランで団体2位になったのが最高)。障害者だけの大会などに参加すれば、もちろんそれなりの結果が出ることは分かっているが、私自身それにはあまり興味がない。地域に出て行くことが目的なのだから。そんな「とまりぎジョギングクラブ」の一番の持ち味は、助け合う心。うちのチームの場合、自分だけが走れればいいということではない。目が見えない仲間もいるし、伴走がいなければ騒いで飛び跳ねてしまう仲間も多い。だから自分の成績だけでなく支えあうことも大切。前回の「青葉の森リレーマラソン」ではキャプテンイタルさんと副キャプテンユータ君は、仲間たちの伴走に回った。伴走も含めて、障害を持つ仲間たちができることは全部仲間たちでやる、それがモットー。

 だから先日の練習は、チームメンバーの半分がタオルで目隠しをして、一緒に歩く・走る練習をした。目が見えない仲間の気持ちを考えることと、そういう仲間への声かけの練習。私も走りました。

 その報告を書き終えたところで、その日の仕事は終わり。

いや~長かった。仕事がじゃなくてこの記事が。

でもずいぶん更新を待たせてしまったので、もう少し書きます。

昨日はこんな一日でしたが、これはあくまでも「作業所」を軸にした一日の流れの整理でして、その間の隙間隙間に別の仕事もしておりました。

(1)市川市のX作業所の工賃向上のために、ある配達業の仕事を手配するために、ある事業所にX作業所の宣伝もしてきました。「私が推薦するんだから大丈夫ですよ」

(2)船橋市のY作業所の作業を増やすために、もともと「ビル清掃」が得意なY作業所の特長を活かし、マンションの掃除の発注のための基礎設定もしておりました。

(3)市原市のZ事業所の地域活動支援センター移行のための支援策をどうするか、千葉県障害者就労事業振興センターのセンター長と電話でやり取りをしていました。週末一緒に訪問に行きます。(Aさん、今回は友達を連れて行くよ~。)

県の「工賃倍増計画策定ワーキングチーム」や「日中活動の質的・量的充実のための検討会議」にも参加をしていますが、「工賃倍増」にしても「新事業移行支援」にしても、会議で話し合う前にこうして動いております。

ここまで書けば、2~3週間更新しなくても大丈夫でしょう。おしまい。

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