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2007年6月24日 (日)

本当に書きたいこと

本当に書きたいことは、自分に対して書き残しておきたいことであって、そのほとんどはここに記すことができないもの、あるいはかなり抽象的にしか書けないものばかりです。

それはあまりにも人間的で、あまりにも具体的で、ときに切迫しており、ときに重すぎることであったりします。

A君のお父さんは、以前たまにA君と面会する時、私も誘ってくれて、よく3人で食事をしました。飲むと必ず「A君が生まれたとき、どんなにうれしかったか」を何度も繰り返し話してくれます。東京で仕事して、終電で地方の妻の実家に駆けつけ、生まれたばかりのA君を一晩中眺め、始発で戻ってきて仕事をする。そんな毎日だったと飲むと必ず語ってくれました。A君は今、大変な病と闘っています。当然お父さんも闘っています。生まれたばかりのA君に寄り添っていた時と同じ気持ちで、お父さんも闘っているのでしょう。

B君は、昨日お父さんを亡くしました。これから男として、若いお母さんや妹を支える柱になるために強くなっていかなければなりません。昨日訪問して、本人にはそのことを告げ、お父様にも約束してきました。

Cさんは、非行と虐待の渦中にいますが、何とか働く喜びと責任感の中で、失われつつある本当の自分を取り戻そうとしています。過去何があったかは別として、働いている彼女の目は澄んでいます。さまざまなデータ・情報が入ってきても、私が確認できる唯一の真実は、目が澄んでいるということだけです。

今、A君からCさんまで書きましたが、アルファベットでは足りないくらい、たくさんの現実に面しています。それが地域福祉の現場です。

県の「工賃倍増計画」という鼻くそ程度の問題も、こうした現場の視点で考えていくしか、私にはできません。でもその任務を受けている以上、真剣に考えていこうと思います。

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