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2007年2月28日 (水)

ネットワークの作り方

障害者福祉の分野は、「施設から地域へ」というキャッチフレーズで、さまざまな制度上の改革が進められています。

同じ障害者福祉でも、「施設型」と「地域福祉」では、まるで水と油のように違うと私は考えております。相撲部を解体して卓球部を作るようなもの。そう簡単に移行・展開ができるものではありません。「時期尚早」という印象がぬぐえません。

とはいえすでに漕ぎ出した船。考えていくしかないのです。

「地域福祉」の進展の鍵はネットワーク作りにあると思います。そしてそのネットワーク作りで頭を悩めておられる方々にお会いする機会が本当に増えました。障害を持つ人たちの地域での生活を支えてく。地域での生活を支えていくのにすべて自分で抱え込むようなスタイルではお互いが窮屈になります。というか不可能です。孫悟空がいつまで走っても手のひらの中にいた・・・そんな「手のひら」は「地域福祉」の仕事ではないのです。

<大きな器で小さくても安全な生活を守る>ことが「施設」なのだとすれば、<小さな器で大きな生活を支えていく>ということが「地域福祉」なのだといえます。

「そんなこと、そう簡単にできるわけねえよ」・・・当然です。簡単にできるわけないことを、ではどうやって実践していくのか。そこにネットワークの問題が必然化するのです。

ネットワークの作り方について。「ネットワーク」といってもさまざまなバリエーションがありますので、ここではあえて抽象的に話していきたいと思います。

ネットワーク作りにおいて、それを主導する方々がまず考えていらっしゃることは「どう広げるか」であるように思われます。広げるために身を粉にして一生懸命活動して、しかしそうはいかない部分も出てくる。そこで今度は「ネットワークの目的をどこにおくべきか」と発想される。こういうパターンが多いようです。

ちょっと時間がなくなってきましたので、結論的なことだけ述べておきます。

ネットワーク作りを主導される方がまず考えなければいけないことは、そもそも「ネットワークを作ろう」と思った自分自身において、目的を二重化して考えなければいけないということです。それは以下のようにです。

①ネットワークそのものの目的を考える。自分、あるいは自分の事業、自分達が抱えている障害を持つ仲間たちというものから一歩離れて構想する。主語を「地域」であるとか「地域の障害者」として考えるべき部分。

②そのネットワークを通じて、自分(たち)は何を目指すのか。ネットワークをつくるという活動そのものや作られたネットワークをどう活用するのかということ。この場合の主語は自分(たち)にあるのです。

①の領域だけで考えると、自分の実践とのつながりを失い、ただ疲れるだけで終わってしまう場合も多いようです。極端に言えば、自分の本当のやるべき任務・業務がおろそかになってしまう場合もあります。逆に②が突出しすぎると、引き回し的なネットワークになってしまい、他者にとっての意味合いを喪失し、やがて収束に向かってしまいます。収束に向かえば、当然自分の事業にとっての意味も失います。

大切なことは①、②を分化して考え、①を前提とした②の領域、②を前提とした①の領域をそれぞれ考えることです。その分析視覚と発想の深み、さらにはバランス感覚などが求められるのだと思います。

もう迎えにいく時間なので、ここまで。ではいってきま~す。

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