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2006年10月29日 (日)

金魚のキスのしかたについて

固い話で~す。今日は書きたいテーマが二つあります。日曜日。子供たちとの約束もあり、夜はお友達との約束もあるので、その隙間に書きます。まずは一つ目。

私は4年前に、「職業リハビリテーション」(障害者の就労支援)に関する研修に行きました。当時「職リハ」の世界でさかんに言われていたことは、「まずは個人の機動力・柔軟性を活かして地域のネットワークを作ること」でした。個人で作り上げるネットワークを組織に還元していく・組織を軸としたネットワークに発展させていく。そのためにはまず「個人」ということです。なぜ「個人」でなければならないかというと、あまりに「組織」を意識しすぎたり、相手に「組織」を意識させすぎたりすると、「人」としての信頼関係が作れないからです。どんな提案をされても「いや~理事長に相談しないと、私の一存ではお答えできません」「その件につきましては、~と上の者が申しておりましたので、~ということでお願いします」・・・こんな対応に終始するような状態では、その「人」にまわりはついてきません。腹の中では当然「理事長・所長はなんていうだろうか?私の判断は間違っていないだろうか」と小便チビるほど不安に駆り立てられていても、それを態度に出してはいけません。シガラミは外に見せるものでなく、自分の中で消化するものです。「私」というものをまずは知ってもらう。そして「私」を知ってもらうことが組織を知ってもらうことなのです。なぜなら「私」の中には組織というものが貫かれているはずだからです。そしてもしそうでなければ、「私」として動くべきではありません。

私の場合は障害者福祉の世界の人間なので、ネットワークを作るということは、障害を持つ仲間たちが中心になるということです。だから「私」として動く時には(まあ、いつもそうですけど)「私」の中に、障害を持つ仲間たちへの思いや愛情(怒り・悲しみも含めて)を、体中にブチ込んで動くのです。威張ることも媚を売ることもせず、虚勢を張ることも無理やり陰に回ることもせず、普通に他者と向き合うのです。なぜなら、その時点での「私」は、障害者の代理人にすぎず、障害者が求めている他者とのつながりは、まずは「普通の関係」だからです。だから私も「普通」に徹するのです。

さて、4年前の研修。その時のメモで私の5カ年構想というものがありました。講義を受けながら、私なりにイメージしたものを書きなぐったのです。初公開ですが、この4年間はその時の構想に沿って私は動いています。なぞの多い私の行動の種明かしです。

1年目、まずは地域の関係者とのつながりを作ること。地域の福祉関係者・町会・病院・理解のある住民の方々・、商店街や地域の中小企業・・・そういう方々とのつながりを作ることです。地域の福祉祭りなどの実行委員や会合、地域行事への参加を通じて作りました。

2年目、学校関係者。養護学校の先生などとの信頼関係を作ること。実習やちょっとした講演のようなものも含めて活用しました。

3年目、福祉の業界関係者。「福祉作業所等のあり方研究会」に所属し、小さくなりながらも(なってねえか?!)必要な関係者とのつながりを作り、情報などを仕入れやすい環境を作ってきました。情報を仕入れやすい環境を作るということは、自分も情報発信者になることです。そのためには苦手な勉強もそれなりにしなくてはなりません。受験生の手本になるくらい(笑)影でこっそり勉強をしました。

今年4年目は「障害者自立支援法」の施行も絡みますので、行政の関係者。人当たりよく、行政の方々ともニコニコとお話しておりますが、実は4年前に腹黒~く(笑)計画していた「ニコニコ」ですので、ご了解ください。つながりとしては予想を超えて広がってしまい、少々戸惑ってはいます。先日も船橋から遠い市町村の行政関係者から障害者の趣味に関する相談の電話。・・・もう少し話しても大丈夫かな?・・・ペットの飼い方です。ちょっと顔を出してみるにはあまりに遠すぎるのでここで書きますが、ペットを飼うのは小さい子供の育児と同じです。

抱き上げ、キスをすることです。(金魚も?・・・金魚には水槽越しにしてあげてください。やっとタイトルの理由が分かった?)

さて5ヵ年構想の最後、来年は企業関係者です。そのための準備として、まだ青写真以下の状態ですが、今年会社を立ち上げました。5月1日に「会社法」が施行されましたので、ゴールデンウィーク全部つぶして準備して、5月8日に立ち上げました。これもまた受験生の鏡で、一夜漬け勉強のお手本のようでした(笑)。来年に向けて、少しずつつながり作りは準備を進めています。

このように1年ごとにスタンスを少しずつ変えてやってきていますが、なぜ1年毎かというと理由があります。準備に半年・実践に半年、このくらいのスタンスがやはり必要だからです。毎年度前半にまず手を広げます。本当にパーッとね。単なる思い付きや思い込みでなく、計画的にそれなりに準備はしているわけですから、当然つながりは広がります。そして年度後半は、それを少し縮小します(笑)。「縮小」とは二つあります。ひとつは切り捨てることです。障害を持つ仲間たちにとって、あるいは地域や社会全体の障害者にとって、プラスになるメドがたたないつながりを維持する必要はありません。(その人が「障害者にとってプラスにならない人」ということでなく、私がその人とつながる必要性があるかどうかの問題です。)もうひとつは、冒頭でもお話したとおり、「私」から「組織」に還元することです。大切な人とのつながりを「私」としてでなく「組織」としてのつながりに発展させていくことです。あるいはつながりの中での役職を、うちの職員に引き継ぎます。(面倒だから押し付けているわけではないのですよ。誤解しないでね。あっ今日福祉祭りだね。頑張ってね。)

こうして身軽な状態に戻りながら、年度後半から、翌年の準備をするのです。これが私のスタンスです。

5ヵ年構想の集大成としては、これらのつながりをひとつに束ねて、ひとつの形にすることです。それは障害者の雇用と就労の支援、これにつきます。会社作りもそのための準備でした。だからこの時期を選んで立ち上げたのです。私の行動原理の種明かしです。この時期の種明かしも計画どおりです。あ~すっきりした~。不眠と便秘が治るかな?

そして参考になったかな?はやく追いついてこいよ!立ち止まって待つことはしないけど。誰のために書いているか分かるだろ?

坊やと小娘。

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